院長 清水一郎先生の医療ブログ
★簡単に手に入る竹踏みで、身体にはどのような
効果があるのでしょうか?
本日は、おひさまクリニック院長
清水一郎先生がまとめた記事を紹介致します。
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2016年9月下旬、青竹踏みを100円均一ショップで購入。
多様な効用がありますが、
一番の利点は日課として「毎日することが目の前にある」ことです。
もともと足の裏を刺激することで身体の別の臓器が元気なる考えかたは、
すでに古代エジプト時代からありました。
日本には980年頃の平安時代に、
インドや中国で独自に発展したものが伝わってきたといわれています。
2016年10月上旬から、順次、青竹踏みを、施設(有料老人ホーム)や
居宅の往診先で皆様に積極的におススメしていきました。
そして、青竹踏みを毎日する人の中に日々やることができ、
生活にリズムがついて生き生きと表情まで明るくなった人が出てきましたし、
実際、下肢の浮腫、冷えや糖尿病ではかなりの改善効果も認められたのです。
そこで、演題名『「青竹踏み」で存在意義を促す「寄り添う」在宅医療のトライアル』として、
第19回日本在宅医学会大会(名古屋:2017年6月17~18日開催)に応募することにしました。
結果、ポスター発表として採用され、
(今回が学会初参加であるにもかかわらず)座長も併せて依頼されたのです。
発表当日では、青竹踏みの効用を訴えるものでないことを強調しました。
別のモノでも良かったのですが、青竹踏みが誰もが認識して、遊戯感覚で取り組めるからです。
【発表要旨】
青竹踏み開始から1ヶ月以上継続できた対象者で、
1か月後の体力測定できた12名
(平均年齢88.5歳:男性5名:居宅6名、施設6名)の平均改善率は、
5回連続立ち上がり時間が12.1%、2ステップ歩幅が7.9%で、
開始時のアンケート総点平均11.1点が1.4点改善(全て有意差なし)。
対象者には、足の冷え、浮腫、しびれ感の軽減や8.5%のHbA1cが
半年後には7.1%に改善例等あり。
実施表記入の習慣者や体力測定の改善者に
活き活きした前向きな生活傾向が認められたのです。
当日の発表では好意的な反響で大満足でした。